RESPIRATORY
呼吸器疾患
咳喘息や気管支喘息、花粉症など下記疾患の検査・治療を行っています。
気管支喘息(ぜんそく)
気管支喘息とは
気道は様々な刺激に過敏に反応して、発作的な咳、ゼーゼーと気管支が鳴る喘鳴、ときに呼吸困難が起きます(気管支が収縮して気流が制限され、それによって喘鳴や呼吸困難が起きてきます)。
気管支喘息の症状は、ときに自然にまたは治療により改善しますが、治療の継続を怠ると繰り返し症状が現れてしまいます。
年に数回軽い喘息発作を起こすだけでも、無症状でも気道では長い期間炎症が継続しています。
適切な治療が行なわれないと、炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなって、空気の流れが元に戻らなくなり、気道の敏感さ(過敏性)も増します。
このようになる前に治療が必要です。
このような症状に心当たりがある方は、まずは当院にご相談ください。
気管支喘息の原因
アレルギーが原因の場合は車の排気ガスや工場排煙に含まれる有害物質、カビやホコリ・ダニ・ペット飼育(犬、猫、ウサギ)の毛や花粉などの吸入抗原に対するアレルギーで、喘息になると気道ではアレルギーによる炎症が起こり、その結果気道が過敏な状態になってしまいます。
また、お酒やタバコ、服用中の薬の成分、風邪、寒冷刺激などによっても発作が出ることがあります。
小児の喘息では9割がダニやほこり、犬・猫の毛などのアレルギーが原因でとなります。
一方、成人の喘息ではアレルギーが原因となるのは6割程度で、アレルギーとは関係なく風邪や寒冷刺激、ストレスなどが原因となります。
気管支喘息の診断
他にも、季節の変わり目や朝晩の冷え込みなど、急激な温度変化があると発作症状が出やすいことも特徴です。
気管支喘息の診断時はそのような症状の有無に加えて、小児喘息やアレルギーの有無、職業やペットの飼育歴、喫煙歴などのライフスタイルなどから総合的に判断し、正確な審査・診断を徹底しております。
気管支喘息の治療
症状がないときでも気道の炎症は残っており、ホコリ、ダニ、動物の毛などの抗原吸入やタバコ、飲酒、寒冷刺激、ストレスなどが加わると、再び症状が現れてしまいます。
ですので、症状がある時だけ、発作が起きた時だけ治療をしても十分ではありません。
気管支喘息では、2つの治療を考える必要があります。
症状が起こらないように毎日行う治療
治療薬の基本は、「吸入ステロイド薬」で、慢性的な気道粘膜の炎症をおさえる効果が高い薬剤です。
その他に、気管支を広げる長時間作用性β2刺激薬やテオフィリン徐放薬、アレルギー反応を抑える抗アレルギー薬などがあり、状態に応じて吸入ステロイド薬と併用します。
症状や発作が起きた時に行う治療
喘息の発作治療薬としてよく用いられるのは、気管支を広げる短時間作用性吸入β2刺激薬です。
これにテオフィリン薬を併用することもあります。
これらを使用しても症状が改善しなかったり、苦しくて横になれないほど重度の発作の場合は救急外来を受診してください。
また、喘息症状や発作治療薬の使用が週1回以上あれば「コントロール不十分」とされています。
来院された際は、発作の頻度などを問診の際に伝えてください。
喘息の長期的な管理について相談できればと思います。