ENDOCRINE
内分泌・代謝・糖尿病疾患
糖尿病・高脂血症などの生活習慣病や女性に多いと言われている甲状腺疾患の検査・治療を行っています。
糖尿病外来
早期発見が重要!
当クリニック院長は糖尿病協会登録医師です。
糖尿病の治療と平行して、がんの検査も行うことが必要です。食事療法、運動療法、薬物療法などによる適切な治療が重要です。
当クリニック院長は糖尿病協会登録医師です。
高コレステロール血症
LDL(悪玉)コレステロールにご注意
食事療法、運動療法、薬物療法をバランスよく!
血液中のトリグリセライド(中性脂肪)やLDL(悪玉)コレステロールを下げるためには、食事療法、運動療法、薬物療法をバランスよく行うことが重要です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症
甲状腺とは
血液中にホルモンを分泌して、代謝を正常に保つ大切な役割を持っています。
甲状腺の病気
これらの症状は一般によく見られる症状ですので、心臓病、糖尿病、更年期障害、うつ病、認知症など、別の病気に間違われやすいことがあります。
このような症状があって、原因がわからないときには、甲状腺の病気が存在する可能性がありますので、検査することを勧めています。
症状について
- 首の前、喉仏の下のあたりが腫れてきた
- 眼球が突出してきた
- 安静にしているのに、動悸がする(心臓がドキドキする)
- 手指が細かく震える
- 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
- よく食べているのにやせてくる
- イライラしやすくなった、落ち着きがなくなる
- 体が冷え、寒がりになる
- 肌が乾燥し、カサカサになる
- 食欲がないのに太ってくる
- 朝起きたときに、顔や手がむくむ
- 便秘
- 昼間も眠く、居眠りをするようになる
- 脈が遅くなる
- 月経不順
甲状腺の病気と治療
1.バセドウ病
男性より女性に多くみられます。原因が不明のため、根本的に治療するのは難しいこともありますが、適切な治療を受けて甲状腺ホルモンをコントロールしていれば、健康な人と変わらない生活ができます。
しかし、放置しておくと、心臓病(不整脈や心不全)などのような命に関わる病気を引き起こしたり、女性では流産や早産の危険が高くなったり、胎児に影響することもありますので、早期に発見し、きちんと治療することが大切です。
バセドウ病の症状
甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝を活発にするホルモンです。
そのため、甲状腺ホルモンが過剰状態にあるバセドウ病の患者様は、一見すると生き生きとして皮膚のツヤもよく、元気そうに見える一方で、無駄にエネルギーの浪費をしていることになりますから、じっとしている時でも、走っている時と同じくらいエネルギーを消費する状態と考えられます。
甲状腺の機能亢進による症状
- 動悸・息切れ
- 指先・手足や体の震え
- 暑がりになり、汗をたくさんかく
- 食欲はあるのに太らないまたはやせる
- 皮膚が痒くなる
など、様々な症状があります。
甲状腺腫とは、甲状腺が腫大することをいいます。
人によって腫大の程度はさまざまです。
よく、バセドウ病は眼の出る病気といわれますが、眼球突出は実際には頻度の多い症状ではありません。
しかし、眼球が突出しなくても、上のまぶたが腫れたり、まぶたが上の方に引っ張られるため目が大きくなったように見えることもあります。
検査について
(2)エコー検査
(3)RI(アイソトープ)検査
治療について
(2)手術による治療
(3) RI(アイソトープ)による治療
2.橋本病
橋本病であっても、甲状腺機能が基準値内にあれば治療の必要はありませんが、甲状腺機能の低下がある場合には甲状腺ホルモン剤の補充が必要です。
橋本病の症状
橋本病では、首が太くなって見えることがよくあります。これは甲状腺が腫大しているためです。
甲状腺機能低下症とは、血液中の甲状腺ホルモンが不足した状態をいいます。
甲状腺腫があるだけでほかに身体的にまったく異常がない場合には、橋本病であることにまったく気づかずに生活していることが少なくありません。
また、甲状腺腫が大きいからといって機能低下が著しいとは限りませんし、甲状腺腫は目立たないのに著しい甲状腺機能低下が見られることもあります。
甲状腺機能低下の症状
- むくみ
- 皮膚の乾燥
- 寒がりになる
- 食欲がないのに体重が増える
- 脈が遅くなる
- 無気力になり頭の回転が鈍くなる
- 月経異常
検査について
治療について
この薬は体内のホルモンと同じですので、副作用はありません。
甲状腺腫は、ある程度小さくなる場合もありますが、そのまま残ることが少なくありません。ただし、甲状腺腫の大きさだけで機能低下症があるとか、機能低下症が著しいということはありません。
なお、服用を中止してしまうと、機能低下の状態に逆戻りしてしまい、また少量から服用を始めなければなりません。
3.腫瘍性疾患
良性腫瘍(腺腫や腺腫様腺腫など)
このほか、甲状腺に大小さまざまな大きさのしこりがいくつかできる腺腫様腺腫があります。なかには鎖骨より下の胸の中まで入り込むものもあります。
悪性腫瘍(がん)
検査について
場合によっては、CT検査で腫瘤と周囲臓器(気管や食道など)への影響を検討します。
良性腫瘍の治療
良性の腫瘍であることがはっきりすれば、経過観察となりますが、ときに甲状腺ホルモン薬を服用し、それでしばらく様子をみることもあります。しかし、しこりがあまりに大きかったり、目立って気になったりするようであれば、手術で摘出します。
(2)穿刺:
腺腫や腺腫様甲状腺腫は、「のう胞」に変化することがあります。これは、しこりの内容が液状になって溜まったものです。この場合は、注射器で内容物の吸い出しを試みます。再び溜まってくることもありますが、繰り返し吸引しているうちに溜まらなくなることもあります。
(3)PEIT(経皮的エタノール注入療法):
おもにのう胞の縮小を目的に行います。
(4)手術
もともと甲状腺腫瘤が大きい場合や、あるいは短期間に甲状腺腫瘤が大きくなってきた場合などに行います。
甲状腺のがんは進行が遅いため、たいていはリンパ節に転移したがんも含めてきれいにとることができます。首には、神経や血管が集中していますが、専門の医師が注意して行えば基本的には胸やおなかの手術と変わりません。
肺や骨など遠くの臓器に転移している場合には、手術の後に放射性ヨウ素(アイソトープ)治療を行います。放射性ヨウ素には甲状腺に集まる性質があり、こんどは肺や骨などへ転移した甲状腺がんに集まるようになります。
そして、転移した甲状腺がんに取り込まれた放射性ヨウ素は、そこでベータ線を出し、内部からがん細胞を破壊していくのです。放射性ヨウ素は、甲状腺の機能検査やバセドウ病の治療にも使われますが、がんの治療の場合はこれより多い量を使います。
高尿酸血症・痛風
この尿酸の材料となるのが「プリン体」と呼ばれる物質です。
尿酸はプリン体を代謝した結果生じる老廃物(燃えカス)なのです。
尿酸というと食べ物に含まれているプリン体を気にする人が多いのですが、実は食べ物から取り込まれるプリン体からつくられる尿酸は全体の20%ほどに過ぎず、残りの80%は体内にあるプリン体を原料にしてつくられています。
尿酸値は一般的に男性の方が高めです。これは、女性ではエストロゲンという女性ホルモンに尿酸の排泄を促す作用があるためです。そのため、女性でもエストロゲンが減る閉経後は尿酸値が高くなっていきます。
体内にためられている尿酸の総量を「尿酸プール」と呼んでいます。
私たちの体内では、常に尿酸がつくられ、排泄されることによって、毎日半分以上が入れ替わっており、体内に一定量以上にたまらないような仕組みになっています。
「尿酸プール」は、通常は、約1g(1,000mg)という一定量の中で、毎日約0.6g(600mg)が入れ替わっています。しかし、産生と排泄のバランスが崩れると、尿酸プールが増えていき、尿酸値が上昇します。
1. 尿酸産生過剰型:排泄量は正常で、産生量が多いタイプ
2. 尿酸排泄低下型:産生量は正常で、排泄量が少ないタイプ
3. 混合型:産生量が多く、排泄量が少ないタイプ
尿酸の産生が過剰になる要因の例
• プリン体の多い食事や大食
• 飲酒
• 激しい運動
• 肥満
• がん
• 遺伝的な要因
• ストレス
尿酸の排泄が減少する要因の例
• 遺伝的な腎の尿酸排泄低下
• 飲酒
• 激しい運動
• 肥満
• 腎臓の病気
• 一部の薬剤(利尿剤、抗結核薬、免疫抑制剤など)
高尿酸血症の基準である尿酸値「7.0mg/dL」は、「これより濃くなると尿酸が溶けきれなくなる」という限界の数値なのです。
尿酸値が7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」と診断されます。
高尿酸血症は、尿酸値が高いために身体に影響を及ぼすリスクがある状態です。
生活習慣の改善が必要となり、薬による治療が行われることもあります。高
尿酸血症が長い間続くと、尿酸の結晶が徐々に沈着していき、痛風発作(関節炎)や尿路結石、腎障害などが引き起こされます。
また、最近では、高尿酸血症がさまざまな生活習慣病の要因となっていることが指摘されています。
○痛風
尿酸の結晶は体のあちこちに沈着していきますが、最もたまりやすい場所が関節です。
特に、血液の流れが弱くて冷えやすい足の親指の付け根は結晶が蓄積しやすく、最初の発作の約7割はここで発症します。
○腎臓病
腎臓は血液をろ過して尿をつくりますが、その過程で血液が濃縮されるため、他の部分に比べて尿酸値が高い状態にあります。
そのため、高尿酸血症になると腎臓ではよりいっそう尿酸の結晶が沈着しやすくなり、尿酸を排泄する働きが低下してしまいます。
腎臓機能の低下、それによる尿酸の排泄不良、という悪循環が繰り返され、腎不全など深刻な病状につながる恐れがあります。
高尿酸血症の人は、尿酸値が6.0mg/dL以下の人に比べて生活習慣病を合併する割合が3倍以上であることが報告されています。
高尿酸血症に生活習慣病を合併することで動脈硬化のリスクが高まることがわかっていますが、最近になって、尿酸が血管に対して炎症などのダメージを与えることで動脈硬化の直接の原因になる可能性も示されています。
尿酸値が7.0mg/dLを超えたら生活習慣の改善を行うなど、早めに尿酸コントロールを行うことが大切です。