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【第4回】お腹の脂肪が宝箱に!? 数ミリの切開で日帰りできる「自己脂肪由来幹細胞」のメリット

前回のブログでは、ニュースなどでよく耳にするES細胞やiPS細胞と異なり、当院の幹細胞治療で使用する間葉系幹細胞が、人工的な遺伝子操作を行わないため腫瘍化のリスクが極めて低く、高い安全性を有していることについて解説いたしました。

また、患者様ご自身の細胞を使用することで、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用の心配が少なく、安全に組織の修復をサポートできる点をお伝えしました。

しかし、実際に新しい治療を受けるとなると、「その細胞は体のどこから、どのように採るのか?」「痛みを伴うのではないか?」といったご不安を抱かれる方も多いと存じます。

第4回目となる今回は、当クリニックが採用している自己脂肪由来幹細胞の採取方法や体への負担の少なさ、そして専門施設における徹底した品質管理について詳しくお話しいたします。

 

■ 細胞の採取元としての「骨髄」と「脂肪」の違い

 

再生医療とは、ご自身の治す力を細胞レベルで引き出す医療ですが、その主役となる幹細胞)は、主に「骨髄」や「皮下脂肪」に存在しています。

これまでの幹細胞治療では、骨盤の骨に太い針を刺して細胞を採取する「骨髄由来」が一般的でした。

しかし、この方法は痛みを伴うことが多く、場合によっては全身麻酔が必要となるなど、患者様の体への負担が大きいという課題がありました。

そこで当院では、お腹の皮下脂肪から細胞を採取する自己脂肪由来幹細胞を用いた治療を採用しております。

脂肪からの採取は、骨髄からの採取と比較して体へのダメージがごくわずかで済むという大きなメリットがあります。

 

■ 日帰り可能で体への負担が少ない採取方法

 

「脂肪を採る」と聞くと、大がかりな脂肪吸引手術を想像されるかもしれませんが、ご安心ください。

当院で行う脂肪採取は、へその横などに局所麻酔を施し、数ミリ程度の極小の切開を行い、ごく少量の脂肪(お米数粒から大豆大程度)を採取するだけです。

局所麻酔を使用するため痛みは最小限に抑えられ、処置自体も短時間で終了します。切開創も非常に小さく、処置後は医療用のテープ保護等で済むため、日帰りでお帰りいただけます。

このように体への負担が非常に少ないため、ご高齢の方や体力に不安のある方でも、無理なく安全に再生

医療を受けていただくことが可能です。

 

■ ご高齢の方からも元気な細胞が豊富に採れる「脂肪」の力

 

「ごく少量の脂肪で、十分な治療ができるのか?」と疑問に思われるかもしれません。

実は、私たちの皮下脂肪には、骨髄と比較して非常に多くの幹細胞が含まれていることが研究で明らかになっています。

さらに、脂肪の中に含まれる幹細胞は、増殖する能力に優れており、加齢による影響を受けにくいという特徴があります。

そのため、ご高齢の患者様から採取した脂肪であっても、組織の修復をサポートするための元気で良質な細胞を十分に培養して増やすことができます。

お腹の脂肪が、実は皆様の健康維持を強力に助ける「宝箱」となるのです。

 

■ 徹底した品質管理のもとで培養される「TOPs細胞」

 

採取されたごく少量の脂肪は、当院と提携する、国の厳しい基準をクリアした専門の細胞加工施設へと大切に運ばれます。

そこで専門の技術者が約4週間かけて細胞を丁寧に培養し、治療に十分な数にまで増殖させます。

当院では「TOPs細胞」と呼ばれる、独自の技術と厳格な基準のもとで製造された自己脂肪由来幹細胞を使用しています。

培養された幹細胞は、細胞の活力を保つために適切なプロセスで凍結・解凍が行われ、極めて厳格な品質管理のもとでクリニックへ出荷されます。

このような妥協のない細胞の品質管理が、全身を巡る幹細胞点滴の安全性と有効性を支えているのです。

品川内科クリニックは、国の厳格な審査をクリアし、厚生労働省へ「第二種再生医療等提供計画」を提出済みの正式な再生医療を行うクリニックです。

当院はCPC株式会社に培養を依頼し、再生医療で有名なアヴェニューセルクリニックからの技術指導等提携を行っています。

CPC株式会社は東京の国立大学研究機関と共同研究によって培った脂肪採取方法・培養方法を用いている会社です。

 

いかがでしたでしょうか。今回は、体への負担が少なく、元気な細胞が豊富に得られる自己脂肪由来幹細胞のメリットについてお話ししました。

 

参考文献

 

•Zuk, P. A., et al. (2002). Human adipose tissue is a source of multipotent stem cells. Molecular Biology of the Cell, 13(12), 4279-4295.

•Bacakova, L., et al. (2018). Stem cells: their source, potency and use in regenerative therapies with focus on adipose-derived stem cells - a review. Biotechnology Advances, 36(4), 1111-1126.

•Ichihashi, M., et al. (2020). Therapeutic Effect of Intravenously Administered Autologous Adipocyte-Derived Stem Cells on Chronic Stage Stroke Patients. International Journal of Stem Cell Research & Therapy, 7(1).

•『世界一簡単な再生医療の基礎知識』yuichi wakabayashi 著 第1章・第2章

•CPC株式会社 TOPs細胞 公式情報(品質管理および製造プロセスについて)

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