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【第3回】「自分の細胞」だから安心。ES細胞やiPS細胞と違う、当院の幹細胞治療が安全な理由

前回のブログでは、幹細胞がダメージを受けた細胞を見つけ出して細胞を元気にすることについてお話ししました。

また、静脈点滴で全身に投与することで、見えない体の奥のダメージをケアし、健康維持をサポートすることをお伝えしました。

しかし、いざ新しい治療を受けるとなると、「なんだか難しそう」「副作用が怖い」「本当に安全なの?」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。

今回は、皆様のその不安を解消するために、幹細胞治療の安全性と幹細胞治療の副作用について詳しく解説します。

ニュースなどでよく耳にする「ES細胞」や「iPS細胞」と、どう違うのか。

 

■ ニュースでよく聞く「ES細胞」や「iPS細胞」とは?

 

再生医療とは、衰えた細胞の働きを活用して体の修復をサポートする医療ですが、一言で「幹細胞」と言っても、実はいくつかの種類があります。

テレビのニュースでよく話題になるのが「ES細胞」や「iPS細胞」です。

これらはどんな細胞にも変身できるという非常に強い能力を持っています。

しかし、これらの細胞を実際の治療に使うには、まだいくつかのハードルがあります。

 

•ES細胞:受精卵の一部から作られるため、生命の元を使うという「倫理的な問題」があります。

また、体の中に入れた後に目的以外の細胞にまで過剰に増えてしまい、腫瘍を作ってしまうリスクが報告されています。

 

•iPS細胞:患者様自身の皮膚や血液などの普通の細胞に、人工的に遺伝子を組み込んで作られます。

倫理的な問題はクリアしましたが、遺伝子操作を行うため、細胞が予期せぬ変化を起こして腫瘍化するリスクがゼロではなく、安全に治療へ応用するための研究が世界中で慎重に進められている段階です。

■ 最も身近で実績のある「自己脂肪由来幹細胞」

 

一方、当院の幹細胞治療で採用しているのは「間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)」という種類の細胞です。

これは、私たちが元々持っている脂肪や骨髄などの中に存在している細胞です。

この細胞の最大のメリットは、人工的な遺伝子操作を一切行わないため、腫瘍化するリスクが極めて低く、倫理的な問題もないということです。

ES細胞やiPS細胞のように「何にでも」変身できるわけではありませんが、骨、軟骨、血管、神経など、私たちの体がダメージを修復するために必要な細胞に変化します。

つまり、現在の医療において「最も身近で、安全性が高く、しっかりと実績がある」治療法です。

当院では、お腹の脂肪からわずかな量の細胞を採取する自己脂肪由来幹細胞を用いた治療を行っています。

 

■ 「自分の細胞」だからアレルギーの心配が少ない

 

「体に細胞を入れて、アレルギーや拒絶反応は起きないの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

他人の細胞や人工的な成分を体に入れると、人間の体はそれを「異物」とみなして攻撃しようとします。これが拒絶反応やアレルギーです。

しかし、当院で行うのは、患者様ご自身の脂肪から取り出して培養した自己脂肪由来幹細胞を、再び患者様ご自身の体に投与する治療です。

「自分の細胞」を使うため、体が異物として攻撃することはなく、重大なアレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が極めて少ないのが大きな特徴です。

過去の多くの臨床研究においても、自己脂肪由来幹細胞の安全性は非常に高いことが確認されています。

点滴後に起こり得るマイナーな反応として、一過性の軽い発熱や、脂肪を採った部分の軽い痛みなどが報告されることはありますが、重大な臓器の合併症などのリスクは極めて低く、多くは数日で自然に落ち着きます。

ご自身の細胞を使うからこそ、安心して治療に臨んでいただけるのです。

 

■ 国の基準をクリアした再生医療クリニックとして

 

安全に丁寧に育てられたご自身の細胞は、点滴によって体内に投与します。

点滴で血管に入った幹細胞は、血液に乗って全身をパトロールし、見えない体の奥のダメージを見つけ出して、その場所にしっかりと修復をサポートしてくれます。

品川内科クリニックは、国の厳格な審査をクリアし、厚生労働省へ「第二種再生医療等提供計画」を提出済みの正式な再生医療を行うクリニックです。

徹底した安全管理のもとで治療を行っております。

当院はCPC株式会社に培養を依頼し、再生医療で有名なアヴェニューセルクリニックからの技術指導等提携を行っています。

CPC株式会社は東京の国立大学研究機関と共同研究によって培った脂肪採取方法・培養方法を用いている会社です。

 

今回は、「幹細胞の違いと安全性」についてお話ししました。

「自分の細胞」を使うことが、どれほど安心につながるかお分かりいただけたかと思います。

治療について少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

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参考文献

•Blum, B., & Benvenisty, N. (2008). The tumorigenicity of human embryonic stem cells. Advances in Cancer Research, 100, 133-158.

•Takahashi, K., et al. (2007). Induction of pluripotent stem cells from adult human fibroblasts by defined factors. Cell, 131(5), 861-872.

•Zocchi, M. L., et al. (2019). Regulatory, ethical, and technical considerations on regenerative technologies and adipose-derived mesenchymal stem cells. European Journal of Plastic Surgery, 42, 531-548.

•Nguyen, et al. (2024). Safety and efficacy of autologous adipose tissue-derived mesenchymal stem cell transplantation in aging-related low-grade inflammation patients. Trials, 25, 309.

•Xie, B., et al. (2018). Autologous Stem Cell Therapy in Critical Limb Ischemia: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Stem Cells International, 2018, 7528464.

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