ブログ

BLOG

【第5回】足が冷たい、歩くとふくらはぎが痛い…「動脈硬化」で詰まった足に「新しい血管」を作る幹細胞治療

前回のブログでは、当院が採用している自己脂肪由来幹細胞の採取方法について、体への負担が非常に少ないことや、専門施設での徹底した品質管理について解説いたしました。

再生医療とは、患者様ご自身の治す力を引き出す医療であり、ご自身の細胞を用いることで副作用の心配が少なく、高い安全性が確保されています。

今回は、再生医療による治療のひとつである「閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)」についてお話しいたします。

「少し歩くとふくらはぎが痛くなり、休まないと歩けない」といった症状にお悩みの方に向けた、新しい希望となる治療のメカニズムを解説いたします。

 

■ 歩くと足が痛い…それは「閉塞性動脈硬化症」のサインかもしれません。

 

「最近、足先がいつも冷たく、しびれを感じる」 「少し歩いただけでふくらはぎが張り、痛くて立ち止まってしまう。

しかし、しばらく休むとまた歩けるようになる」このような症状に心当たりはございませんか。

これは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれ、足の血管の動脈硬化が進行し、血流が滞ることで起こる「閉塞性動脈硬化症」の代表的なサインです。

高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を合併している方に多く見られます。

この病気の恐ろしいところは、進行すると安静にしていても激しい痛みが生じ、さらには足の指先などの組織が壊死(えし)して黒ずんでいく「重症下肢虚血(じゅうしょうかしきょけつ)」と呼ばれる状態に至ることです。

この段階になると、命を守るために足の切断を余儀なくされることも少なくありません。

 

■ カテーテルや手術が難しい方への新しい選択肢

 

閉塞性動脈硬化症の治療としては、お薬による治療のほか、カテーテルを用いて細くなった血管を内側から広げる治療や、ご自身の静脈や人工血管を用いて迂回路を作る「バイパス手術」が一般的です。

しかしながら、血管の詰まりが広範囲に及んでいる場合や、ご高齢で体力が低下している方、あるいは糖尿病などの重い合併症を抱えている方の中には、これらの手術を行うことが極めて困難なケースが存在します。

また、一度手術を受けても再び血管が詰まってしまう患者様もいらっしゃいます。

そのような、従来の治療では対応が難しい患者様に対する新しい選択肢として、幹細胞治療が有効である場合があります。

 

■ 詰まった足に「新しいバイパス血管」を作るメカニズム

 

それでは、幹細胞治療はどのようにして血流を回復させるのでしょうか。

その鍵となるのが、幹細胞が自ら「新しいバイパス血管(迂回路)」を作り出す能力です。

自己脂肪由来幹細胞を、点滴(幹細胞点滴)によって投与すると、幹細胞は血流に乗って、酸素や栄養が不足している虚血部位(血流が滞っている足の筋肉など)に自ら集まります。

そして、細胞がその場所にしっかりと根づき、2つの重要な働きをします。

1.血管の細胞そのものに変身する:幹細胞自身が必要に応じて血管を構成する細胞へと変化し、微細な血管のネットワークを形成します。

2.血管を新しく作るための栄養分を大量に放出する:幹細胞は「血管新生因子(VEGFなど)」と呼ばれる有効成分を周囲に大量に放出します。

3.これにより、周囲の弱っていた細胞が刺激を受け、自発的に新しい血管の枝を次々と伸ばし始めます。

 

このようにして、完全に詰まってしまった太い血管の周囲に、無数の細い「新しいバイパス血管」が自然と形成されるのです。

血流が再び足の隅々まで行き渡るようになることで、痛みが緩和され、壊死しかけていた潰瘍(傷)の修復が促され、足の切断という最悪の事態を回避できる可能性が高まります。

 

■ 徹底した品質管理と高い安全性

 

このように強力な血管再生を促す治療ですが、患者様ご自身のお腹などから採取した細胞を用いるため、アレルギーや拒絶反応といった重大な副作用の心配が極めて少ないのが特徴です。

多くの臨床研究においても、その高い安全性と切断リスクを低下させる有効性が報告されています。

 

品川内科クリニックは、国の厳格な審査をクリアし、厚生労働省へ「第二種再生医療等提供計画」を提出済みの正式な再生医療を行うクリニックです。

徹底した安全管理のもとで治療を行っております。

当院の細胞培養は、東京の国立大学研究機関との共同研究によって培われた独自の脂肪採取・培養技術を持つ「CPC株式会社」へ依頼し、極めて厳格な品質管理を行っております。

さらに、再生医療の分野で著名な「アヴェニューセルクリニック」からの技術指導等の提携を受けており、妥協のない安全で高品質な細胞治療をお届けする体制を整えています。

徹底した品質管理のもとで製造された元気な細胞を用いることで、患者様の健やかな歩みを取り戻すサポートをいたします。

 

参考文献

 

•Xie B, et al. (2018). Autologous Stem Cell Therapy in Critical Limb Ischemia: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Stem Cells International, 2018, 7528464.

•Oliveira Filho FJ, et al. (2025). Study protocol for a randomized clinical trial evaluating the safety and efficacy of autologous adipose-derived stem cell therapy for ulcers in patients with critical limb ischemia. PLoS ONE, 20(4), e0318922.

•Arango-Rodríguez ML, et al. (2023). A novel therapeutic management for diabetes patients with chronic limb-threatening ischemia: comparison of autologous bone marrow mononuclear cells versus allogenic Wharton jelly-derived mesenchymal stem cells. Stem Cell Research & Therapy, 14, 221.

•Ribeiro M. (2025). Advances in Cell-based therapeutics for peripheral arterial disease. Tissue and Cell, 95, 102909.

BLOG

ご予約・お問い合わせ

診療時間

9:00 - 12:00 / 14:00 - 18:00
※土曜日は12:00までの診察

受付: 9:00 - 11:45 / 14:00 - 17:45

※当クリニックは時間予約制です。
Web予約またはお電話(0942-85-8334)にてご予約ください。
※毎月1日・日曜日・祭日・年末年始は休診日となります

SHINAGAWA CLINIC

RECRUIT

採用情報

自分らしく働き、輝ける環境を整備しています。多様性に応じたワーク・ライフ・バランスと生産性の向上を目指して取り組んでおり、福利厚生も充実しています。

  • SEO
  • SEO
  • SEO
  • SEO
  • SEO
  • SEO