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糖尿病と手の病気
糖尿病は高血糖が継続する状態であり、長期間にわたる高血糖は様々な合併症を引き起こします。
その中に手の病気がありますが、ばね指や手根管症候群になりやすいことがわかっています。
糖尿病でみられる代表的な手の病気には
1 腱鞘炎やばね指
指の運動は屈筋腱で曲げ、心筋腱で伸ばします。この屈筋腱は腱鞘の中を動いていますが、腱鞘炎は何らかの理由で腱や腱鞘は腫れて、屈筋腱の通過障害が起こることです。
腱鞘炎が進行するとばね指になります。
症状としては指が曲げにくい、指全体が腫れている、指の関節が痛い、指の曲げ伸ばしで引っかかるような感じがするなどがあります。
2 手根管症候群
手首から手にかけての部分に手根管と呼ばれる空間があります。この中に9本の屈筋腱と1本の正中神経という神経が走行しており、その上に横主根靱帯でふたをかぶせたようになっています。
屈筋腱は腫れたりして手根管内の圧が高まり、靱帯が堅くなったりしてうまく内圧を逃がせなくなると、正中神経に麻痺が起こります。
正中神経は母指から薬指の半分までの領域の感覚をつかさどるため、まず小指以外の指がしびれてきます。
次に夜間痛がでて、さらに症状が進むと母指の付け根の部分の筋肉が萎縮して母指が動かしにくくなります。
3 手足の神経障害
しびれ、ぴりぴりとした痛み、手の力の低下などの症状があります。
考文献 さかえ11月号 平瀬雄一
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