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血糖値が高くなると血管にどのような影響がありますか
糖尿病の合併症には小さな血管が閉塞したり、破損したりして生じる最小血管症と大きな血管で同様の状態が生じる大血管症があります。
最小血管症には網膜症、神経障害、腎症があり、大血管症としては、脳卒中、心筋梗塞などがあります。
血管が障害されると、最終的には血流が途絶えるため、組織や臓器の細胞が死んでしまい、様々な臓器に障害を起こします。
通常、ブドウ糖は細胞の中でピルビン酸に変化して、細胞内のミトコンドリアにとりこまれ、エネルギーを作ります。
高血糖の状態では、タンパクが血管内皮細胞で蓄積されたりして、血管のしなやかさが減少して血管拡張の障害を引き起こします。
その他、血液凝集により血栓ができやすい状態になったり、ブドウ糖の代謝産物の一部がコレステロールと結びついて血管の壁にプラークという塊を作ります。
血管症は糖尿病が発症してすぐに出現するのではなく、年単位の経過後起こります。ですから、合併症や併存症の発症・進行の抑制には日頃の血糖コントロールが必要となります。
参考文献:NorioHarada P54−55さかえ2025 Vol.65 No4
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