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糖尿病と癌について
糖尿病(主に2型糖尿病)にかかると肝臓癌,膵臓癌,大腸癌のリスクが増加します。
健康的な食事,運動,体重コントロール、禁煙、節酒を行うと、いくつかの癌の罹患リスクを減少し、予後を改善します。
日本人で糖尿病と診断されたら、何らかの癌を罹患するリスクは、糖尿病でない人と比べて男性では 1.27 倍,女性では 1.21 倍です。
癌種別では、男性は胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌、女性は、肝臓癌にそれぞれリスク上昇が見られます。
また、糖尿病でメタボリックシンドロームがある場合、男性は肝臓癌、女性は膵臓癌のリスクが上昇します。
特に、膵臓癌は重要で、糖尿病の初診で受診した方に膵臓癌が見つかることがあります。 食生活も変わらず、ストレスがなく、体調も変わらないのに血糖値が上昇したときは癌、特に膵臓癌があることがあるので注意が必要です。
肝臓癌はNAFLD(nonalcoholic fatty liver disease、非アルコール性脂肪肝疾患)の中のNASH(nonalcoholic steatohepatitis、非アルコール性脂肪肝炎)から見つかることが多く、糖尿病では肝炎ウイルスが陰性で、お酒も飲まなくても肝臓癌になる確率が有意に高くなります。
日本人の2型糖尿病患者の中で、死亡率を健常人と比較した研究では肝臓癌が原因の1位です。
このようなことから、糖尿病の患者さんは癌検診や健康診断を定期的に受ける必要があります。
参考文献:
糖尿病と癌に関する委員会報告:糖尿病56(6)
岩岡秀明著:糖尿病・内分泌疾患の常識&非常識
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